訪問マッサージなごみ治療院は東京・神奈川を中心に訪問します。訪問マッサージ(健康保険)と訪問リハビリ(介護保険)は併用できます。詳しくはこちら。
訪問マッサージは医療保険が適用可能!料金・訪問リハビリとの違いも解説
「最近、足腰が痛くて歩くのがつらい…」
「通院が難しいので自宅でマッサージを受けたい」
「できる限り費用を抑えたい」
年齢とともに身体の痛みや歩行が辛くなるのは、誰にでも起こりうることです。
しかし、そのまま放置すると関節は硬くなり身体機能の低下やご家族の精神的、肉体的負担にもなりかねません。
この記事では医療保険を使ってご自宅や施設で施術が受けられる「訪問マッサージ」についてご紹介します。1回あたり300円からと少額で受けられ、通院の必要もないため継続しやすい施術です。訪問マッサージの特徴から費用や対象者、利用の流れから訪問リハビリとの違いまですべて解説していますので、
「自分や家族の身体の不調を改善したい」「家族の負担を減らしたい」方は、ぜひ最後までお読みください。
【目次】
- 訪問マッサージとは「自宅や施設で国家資格者が行う施術」
- <医療保険利用>訪問マッサージの費用
- 訪問マッサージを受ける4つのメリット
- <医療保険利用>訪問マッサージの流れ
- 治療院・整骨院・訪問リハビリ・クイックマッサージの違い
- 訪問マッサージと訪問リハビリの違い
- まとめ:訪問マッサージは少ない費用負担で介護が楽になるケア
訪問マッサージとは「自宅や施設で国家資格者が行う施術」
訪問マッサージとは、国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」がご自宅や施設を訪問し症状の緩和や機能維持を目的としたマッサージや指圧を行うことです。
高齢者や傷病などで通院が困難な方でも、自宅にいながら専門的なケアを受けられます。
以下に訪問マッサージの概要をご紹介します。
医療保険適用で1回あたり300円から施術可能
訪問マッサージは、医師の同意書があれば医療保険が適用されます。
自己負担額は年齢や所得によって1〜3割です。1割負担であれば、1回あたり300〜600円程度になるため、経済的な負担を気にせず継続的なケアを受けられます。
対象者は原則「公共交通機関での通院が困難な方」
訪問マッサージは原則として電車やバスなど公共交通機関での移動が難しい方が対象です。
医師が必要と認めた場合に限り、医療保険が適用可能になります。
そのため、医療保険を使用しない自由診療であれば、全額自己負担で誰でもマッサージを受けることができます。
主な施術内容は3つ
一般的な訪問マッサージの施術内容は、以下3つです。
施術内容 | 施術目的 |
1.医療マッサージ | 血行を促進し、痛みやしびれ、筋肉や関節の緊張を緩和します。 |
2.変形徒手矯正術 (へんけいとしゅきょうせいじゅつ) |
固くなった関節を少しずつ動かし可動域を広げ、日常生活の動作を向上します。 |
3.運動療法 | 寝たまま・座ったままなど、状態に合わせた軽い運動やストレッチを行い、筋力維持やむくみを軽減します。 |
施術内容は、事業者や施術者によって異なります。たとえば「なごみ治療院」では、施術中の会話などを通じた心のケアも重視しています。
施術時間は20分ほど
訪問マッサージ1回の施術時間は、どの事業所でもおおむね20分程度です。
ご利用者の体力や症状に合わせて、無理のない範囲で効果的な施術が行える時間が設定されています。
医療保険を使用しない自由診療の場合は、60分や120分など希望に応じた施術が受けられます。
心身の改善効果が期待できる
訪問マッサージを受けることで痛みの緩和をはじめ、身体機能の維持や向上、むくみ軽減、リフレッシュなどさまざまな効果が期待できます。
- 痛みの緩和(腰痛、神経痛、関節痛など)
- 加齢による虚弱の予防(フレイル予防)
- むくみ軽減
- 関節可動域の維持・改善
- 筋力維持・増強
- 血行促進
- リラクゼーション効果
- 精神的な安定
日常動作がスムーズに行えるため生活の質が向上することで、ご家族の負担軽減にもつながります。
<医療保険利用>訪問マッサージの費用
訪問マッサージの費用は、医療保険の適用で300〜600円ほどです。
料金の計算は、
(訪問施術料[手技+交通費])
+(追加施術料[変形徒手矯正術※1・温あん法※2・電気光線器具※3])
×医療保険負担割合(1~3割)
※2 患部を温めて血行を促す温熱療法
※3 電気を流し筋肉や神経を刺激する電気刺激療法
で算出します。
以下に内訳と計算例をご紹介します。
訪問施術料(手技+交通費)
訪問施術料は、マッサージなどの手技と交通費を合算した料金です。
手技
身体を以下5つの局所に分け、施術した合計局所数によって金額が決まります。
<1回あたり/1人>
局所数の合計 | 1部位のみ | 2局所 | 3局所 | 4局所 | 5局所 (全身) |
料金 | 2,750円 | 3,200円 | 3,650円 | 4,100円 | 4,550円 |
情報引用元:あはきの施術に係る療養費の支給について(厚生労働省)
※2025年4月現在
なお上記は1人だけが施術を受けた場合の金額です。老人ホームなどで2人以上がマッサージを受けた場合、1人あたりの料金は安くなります。
交通費
交通費は原則として訪問施術料に含まれるため不要です。
ただし、山間部や離島などの特別地域では1回につき250円が加算されます。また片道16キロを超える場合は、特別な理由がない限り加算が認められません。
追加施術料(変形徒手矯正術・温あん法・電気光線器具)
訪問マッサージでは、症状に応じて変形徒手矯正術や温あん法などの追加施術を行います。通常のマッサージと組み合わせることで、より高い治療効果が見込まれます。
なお「変形徒手矯正術」と「温あん法(おんあんぽう)・電気光線器具」を同時に施術(併施)することはできません。
変形徒手矯正術(へんけいとしゅきょうせいじゅつ)
関節の動きを改善するための手技療法です。関節の可動域を広げることで、動作がしやすくなり、日常生活の質が向上します。
肩から手の指先までの「上肢(じょうし)」と、股関節から足の指先までの「下肢(かし)」が対象です。左右合計で最大4肢が施術対象です。
1肢につき470円が訪問施術料に加算されます。
<1回あたり>
肢数の合計 | 1肢 | 2肢 | 3肢 | 4肢 |
料金 | 470円 | 940円 | 1,410円 | 1,880円 |
温あん法(おんあんぽう)・電気光線器具
温あん法とは患部を温めて血行を促す温熱療法です。温熱機器や温タオルを使い、筋肉の緊張をほぐしたり、冷えやむくみを和らげる効果があります。
電気光線器具は、電気を流して筋肉や神経を刺激する電気刺激療法です。血流を改善したり筋力低下の防止にも用いられます。刺激量は体調や状態に合わせて調整され、安全に使用されます。
温あん法は180円、電気光線器具は300円が訪問施術料にそれぞれ加算されます。
<1回あたり>
温あん法 | 180円 |
電気光線器具 | 300円 |
訪問マッサージ費用の算出例
たとえば、訪問マッサージを5局所と変形徒手矯正術を2局所の施術を行った場合、1回あたりの合計金額は1割負担で549円です。
週2回では1カ月(8回)あたり4,392円が利用者の負担額となります。
<1回あたりの利用者負担>
医療保険負担割合 | 負担額 |
1割 | 549円 |
2割 | 1,098円 |
3割 | 1,647円 |
<1カ月あたりの利用者負担>週2回 月8回利用
医療保険負担割合 | 負担額 |
1割 | 4,392円 |
2割 | 8,784円 |
3割 | 13,176円 |
上記はあくまでも一例です。
特別地域を訪問した際の250円の加算や、施術内容や利用者の状態を医療機関へ共有するための「施術報告書交付料」480円が加算されるケースもあります。
訪問マッサージと費用に関する詳しい情報を見る
訪問マッサージを受ける4つのメリット
訪問マッサージは、利用者の心身の改善効果のほか、以下4つのメリットがあります。
メリット | 内容 |
1.介護予防につながる | マッサージで筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を広げることで、転倒や寝たきりの予防につながります。 |
2.費用負担額が少ないため継続しやすい | 医療保険が適用されるため、1回あたり300〜600円と経済的な負担が少なく、無理なく継続できます。 |
3.自宅で施術するため移動の負担がない | ご自宅や施設で施術が受けられるため、通院の手間がなく、リラックスして施術を受けられます。 |
4.体調が整い、ご家族の負担が軽減される | 体調が安定し動作がしやすくなります。介助や精神的負担が軽減され、ご家族のゆとりにつながります。 |
通院の負担なく身体機能の維持と改善が期待できるため、ご本人の自立度が高まり、結果としてご本人だけでなくご家族にとっても精神的・身体的負担が少なくなります。
<医療保険利用>訪問マッサージの流れ
訪問マッサージを医療保険で利用する場合、以下の流れで手続きを行います。
※医療保険を利用せずに、自由診療で訪問マッサージを受ける場合は、直接事業者に連絡と申し込みが可能です。
1.かかりつけ医・ケアマネージャーに相談
訪問マッサージを医療保険で利用するには医師の同意書が必要です。
そのため、まずはかかりつけ医やケアマネージャーに相談し、ご自身の状態が保険適用となるか確認し、適切なアドバイスを受けましょう。
訪問マッサージの対象者は原則「公共交通機関での通院が困難な方」です。筋肉の麻痺や関節がスムーズに動かないなど、歩行困難な状態である要件を満たす必要があります。
2.事業者・施術者の選定
次に訪問マッサージを依頼する事業者や施術者を選定します。
かかりつけ医やケアマネージャーに紹介してもらったり、ご自身でインターネットから検索して探すことも可能です。
訪問マッサージを依頼する際は、できるだけ施術実績が豊富で施術者が多い事業者を選びましょう。
施術実績が豊富であれば、さまざまな症状に対応できる可能性が高く、適切な施術を受けられるためです。また、施術者が多い事業者でないと、利用者の希望訪問日時の調整も難しくなります。
3.おためしマッサージ(無料)
事業者を選定したら、無料のおためしマッサージを受けられます。
最初のカウンセリングで健康状態のほか、利用者やご家族の希望も確認します。施術後に、料金や利用規約の説明も受け、納得できれば契約となる流れです。
サービス内容や施術者との相性も考慮し、慎重に検討しましょう。
4.医師に同意書を発行してもらう
おためしマッサージ後、継続して訪問マッサージを受けるには医師の同意書が必要です。
同意書は、かかりつけ医に発行してもらうのが一般的ですが、ほかの医療機関でも発行可能です。事業所によっては、同意書の発行手続きを代行してくれます。
同意書の発行手数料は、医療保険適用で100〜300円程です。事業者ではなく、病院に支払います。
同意書の発行には数日かかるため、早めに手配しましょう。
同意書の有効期限
同意書の有効期限は、同意日の日付によって異なります。
同意日が1〜15日の場合は、5ヵ月後の末日。16日以降の場合は、6ヵ月後の末日まで有効です。有効期限が経過すると再度、同意書の発行が必要になります。
また、変形徒手矯正術については、1回目の施術日から1ヵ月後に再度、同意書が必要です。
5.利用開始
契約と医師の同意書が発行されたら、医療保険で訪問マッサージを定期利用できます。
医師の同意書の有効期限内であれば、施術回数の制限はありません。
ただし、施術は医師の同意書に基づいて行われるため、状況によっては施術の希望が通らなかったり、保険適用外となる可能性があります。
治療院・整骨院・訪問リハビリ・クイックマッサージの違い
訪問マッサージは「治療院」として位置づけられ、あん摩マッサージ指圧師が医師の同意のもと施術を行います。当院の「なごみ治療院」も該当します。
以下に、訪問マッサージと混同しやすい施術と内容の違いをまとめました。
施設 | 目的 | 保険適用 | 施術者 |
1.訪問マッサージ(治療院) | 関節の動きや疼痛の改善や動作機能の回復 | 医療保険 | ・あん摩マッサージ指圧師
・鍼灸師 |
2.整骨院(治療院) | 骨折・捻挫・打撲など外傷の治癒や回復 | 医療保険※1 | ・柔道整復師 |
3.訪問リハビリ | 日常生活の自立を助けるための心身機能の維持や回復 | 介護保険(医療保険※2) | ・理学療法士
・言語聴覚士 ・作業療法士 |
4.クイックマッサージ | 疲労回復やリラクゼーション | 不可(自由診療) | 無資格者も可 |
※1 骨折・捻挫・打撲など急性外傷のみ
※2 「厚生労働大臣が定める疾病等」に該当する傷病は訪問リハビリも医療保険が適用になる場合があります。
訪問マッサージと特に混同しやすい訪問リハビリについては、次で、さらにくわしく解説します。
訪問マッサージと訪問リハビリの違い
訪問マッサージと訪問リハビリの最大の違いは、受ける目的が異なることです。
訪問マッサージは、痛みの緩和、筋肉のこわばりの解消など身体の状態を整えるケアを目的とし、医療保険のみが適用可能です。
一方の訪問リハビリは、日常生活の自立を助けるための機能回復・向上を目的とし、介護保険もしくは医療保険が適用されます。
目的が異なるため、適用保険だけでなく対象者やサービス提供者、必要な医師からの書類も異なります。
訪問マッサージ | 訪問リハビリ | |
目的 | 関節の動きや疼痛の改善や動作機能の回復 | 日常生活の自立を助けるための心身機能の維持や回復 |
適用される保険 | 医療保険 | 介護保険(医療保険※) |
対象者 | 寝たきりや歩行が困難で通院できない人 | 要支援・要介護者 |
サービス提供者 | あん摩マッサージ指圧師 | ・理学療法士 ・言語聴覚士 ・作業療法士 |
必要な書類 | 医師の同意書 | 医師の指示書 |
※「厚生労働大臣が定める疾病等」に該当する傷病は訪問リハビリも医療保険が適用になる場合があります。
訪問マッサージと訪問リハビリは併用も可能ですが、同日に両方のサービス利用はできません。
どちらを受けるにしても、医師の同意書や指示書が必要なため、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
訪問マッサージと訪問リハビリの違いに関する詳しい情報を見る
まとめ:訪問マッサージは少ない費用負担で介護が楽になるケア
訪問マッサージとは、国家資格を持つあん摩マッサージ指圧師が自宅や施設を訪問し、症状の緩和や機能維持を目的としたマッサージを行うサービスです。
医療保険の利用で、1回あたり300〜600円程と少額なため継続しやすい上、歩行困難な方や寝たきりの方でも、自宅で専門的なケアが受けられます。
訪問マッサージは、痛みの緩和、フレイル予防、むくみ軽減、リラックス効果など、さまざまな効果が期待できるため、ご本人の生活の質が向上すると共に、ご家族の負担軽減にもつながります。
訪問マッサージをお探しの際はぜひ「なごみ治療院」にご相談ください。15年の施術実績と30名以上の国家資格を持つマッサージ師が在籍しており、質の高い訪問マッサージを提供しています。
介護施設での勤務経験があるスタッフも多数在籍しており、ご利用者様だけでなく介護するご家族の状況にも配慮したケアを心がけています。ぜひお気軽にご連絡、ご相談ください。
この記事の監修:安藤滉邦(株式会社ケアプロデュース 会長)

現在は会長となり、有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の紹介・案内事業、成年後見、身元保証、高齢者の住まい選び専門員養成講座の講師など高齢者の総合相談を行っている。
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